わが国のがん死亡は、全数調査である人口動態調査により把握されています。2005年にがんで死亡した人の数は約32万6千例であり、男性が女性の約1.5倍となっています。部位別の死亡数は、男性では肺が最も多くがん死亡全体の23%を占め、次いで胃(17%)、肝臓(12%)、大腸(11%)、膵臓(6%)の順、女性では大腸が最も多く(15%)、次いで、胃(14%)、肺(13%)、肝臓(9%)、乳房(8%)の順となっています。(図1)
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
---|---|---|---|---|---|
男性 | 肺 | 胃 | 大腸 | 肝臓 | 膵臓 |
女性 | 大腸 | 肺 | 胃 | 膵臓 | 乳房 |
男女計 | 肺 | 胃 | 大腸 | 肝臓 | 膵臓 |
がん死亡の部位内訳を年齢階級別に見ると、男性では、40歳以上で胃、大腸、肝臓など消化器系のがんが5~6割を占め、70歳以上では肺がんと前立腺がんの割合が大きくなります。女性では、40歳代で乳がん、子宮がん、卵巣がんの死亡が約半分を占めますが、高齢になるほどその割合は小さくなり、消化器系と肺がんの割合が大きくなります。(図2)
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
---|---|---|---|---|---|
男性 | 胃 | 大腸 | 肺 | 前立腺 | 肝臓 |
女性 | 乳房 | 大腸 | 胃 | 肺 | 子宮 |
男女計 | 胃 | 大腸 | 肺 | 乳房*1 | 肝臓 |
累積生涯がん死亡リスクを推定すると、男性で27%、女性で16%、つまり男性でおおよそ4人に1人、女性でおおよそ6人に1人ががんで死亡すると推定されます。(図3)
部位 | 生涯がん死亡リスク(%) | 何人に1人か | ||
---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
全がん | 26% | 16% | 4人 | 6人 |
食道 | 1% | 0.2% | 84人 | 485人 |
胃 | 4% | 2% | 24人 | 51人 |
大腸 | 3% | 2.6% | 35人 | 44人 |
肝臓 | 3% | 1% | 37人 | 76人 |
胆のう | 1% | 1% | 89人 | 96人 |
膵臓 | 2% | 1% | 58人 | 68人 |
肺 | 6% | 2% | 16人 | 47人 |
乳房 | 1% | 74人 | ||
子宮 | 0.6% | 158人 | ||
子宮頸部 | 0.3% | 344人 | ||
子宮体部 | 0.2% | 543人 | ||
卵巣 | 0.5% | 189人 | ||
前立腺 | 1% | 73人 | ||
悪性リンパ腫 | 0.7% | 0.5% | 139人 | 199人 |
白血病 | 0.6% | 0.4% | 168人 | 270人 |
累積死亡リスクとは・・・ある年齢までにある病気で死亡するおおよその確率のこと。生涯でがんで死亡する確率は、男性26%(4人に1人)、女性16%(6人に1人)。
がんからあなたと大切なあなたの家族を守るためには、喫煙・飲酒など、がんの危険因子となる生活習慣を改めると伴に、定期的な健康チェックを行い、早期発見・早期治療に努める以外に良い方法はありません。
森田内科・胃腸内科では、がんを含めた生活習慣病を内視鏡検査、超音波検査を上手く利用し、時間的にも経済的にも効率的に見つけるプログラムをつくり、お勧めしています。
内視鏡検査は辛くありません。勇気を出して検査を受けましょう!
内視鏡があなたと大切な家族をがんから守ります!
胃カメラのご予約・大腸カメラのご相談は、お気軽にお問い合わせください。