高槻市の胃カメラ・大腸カメラ 森田内科・胃腸内科

炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎

当院での炎症性腸疾患(IBD:UC/CD)治療薬一覧
UC:潰瘍性大腸炎/CD:クローン病

当院では、大阪医科薬科大学消化器内科在籍時の2000年から炎症性腸疾患(IBD)に従事している医師がIBDの専門外来を行っております。昔ながらの栄養療法、ステロイド、免疫抑制剤から最新の生物学的製剤、JAK阻害薬等、患者さんそれぞれに最適の幅広い治療を行うことが可能です。
当院では、月から土曜日まで、いつ来ても同じ担当医が診察を行い、土曜日に生物学的製剤の投与を受けることが可能で、IBD患者さんのQOLに大きく貢献することが可能です。

A.生物学的製剤・分子標的薬剤

体の中の炎症を起こす原因だけを狙って抑える、新しいタイプのお薬です。従来のお薬で十分な効果が得られない場合に使われます。

1.抗TNFα抗体

腸の炎症を強める「TNFα」という物質を抑え、腸の炎症を静めるお薬です。

レミケード

点滴で投与し、強い炎症をしっかり抑えるお薬です。

投与方法
静脈注射(点滴)
自己注射
不可
投与間隔
最初は短い間隔、その後は8週ごと
ヒュミラ

ご自宅で自己注射ができ、通院回数を減らせるお薬です。

投与方法
皮下注射
自己注射
可能
投与間隔
2週ごと
シンポニー

月1回の自己注射で、続けやすいお薬です。

投与方法
皮下注射
自己注射
可能
投与間隔
4週ごと

2.抗IL-23抗体

炎症を長引かせる原因となる仕組みを抑え、再燃を防ぐ効果が期待できるお薬です。

ステラーラ

最初は点滴、その後は注射で維持するお薬です。

投与方法
初回:静脈注射 → 以後:皮下注射
自己注射
診察時に医師が注射
投与間隔
8〜12週ごと
オンボー

比較的新しいお薬で、腸の炎症を選択的に抑えます。

投与方法
皮下注射
自己注射
可能
投与間隔
4週ごと
スキリージ

少ない回数で効果が続くことが特徴のお薬です。

投与方法
初回:静脈注射 → 以後:皮下注射
自己注射
可能
投与間隔
8週ごと
トレムフィア

炎症の原因をピンポイントで抑えるお薬です。

投与方法
皮下注射
自己注射
可能
投与間隔
8週ごと

B.抗インテグリン抗体

炎症を起こす細胞が腸に集まるのを防ぐ、腸に作用が限られたお薬です。

エンタイビオ

全身への影響が少なく、比較的安全性が高いお薬です。

投与方法
静脈注射(点滴)
自己注射
不可
投与間隔
8週ごと
カログラ

腸に選択的に作用し、飲み薬で使える新しい治療です。

投与方法
経口(飲み薬)
自己注射
不要
投与間隔
毎日

C.JAK阻害薬

炎症の信号をまとめてブロックすることで、速やかな効果が期待できる飲み薬です。

リンヴォック

効果が出るのが比較的早い飲み薬です。

投与方法
経口(飲み薬)
自己注射
不要
投与間隔
毎日
ゼルヤンツ

長く使われている実績のある飲み薬です。

投与方法
経口(飲み薬)
自己注射
不要
投与間隔
毎日
ジセレカ

副作用に配慮して設計された飲み薬です。

投与方法
経口(飲み薬)
自己注射
不要
投与間隔
毎日

D.S1P受容体調節薬

炎症を起こす細胞が腸へ移動するのを抑える、新しいタイプの飲み薬です。

ゼポジア

徐々に体を慣らしながら使う、安全性に配慮されたお薬です。

投与方法
経口(飲み薬)
自己注射
不要
投与間隔
毎日

治療薬の選び方ガイド(UC・CD)

どんな人に向いているか

生物学的製剤・分子標的薬剤が向いている方
  • これまでのお薬で十分な効果が出なかった方
  • 再燃を繰り返している方
  • 炎症が強く、しっかり抑える治療が必要な方
  • 将来の入院や手術をできるだけ避けたい方
抗TNFα抗体が向いている方
  • 炎症が強く、早く症状を落ち着かせたい方
  • 過去に同じタイプのお薬を使って効果があった方
  • 点滴や自己注射に抵抗がない方
抗IL-23抗体が向いている方
  • 長く安定した状態を保ちたい方
  • 副作用をできるだけ抑えながら治療したい方
  • 注射の回数が少ない治療を希望される方
抗インテグリン抗体が向いている方
  • 全身への影響をなるべく少なくしたい方
  • ご高齢の方、感染症が心配な方
  • 安全性を重視した治療を希望される方
JAK阻害薬が向いている方
  • 飲み薬で治療したい方
  • 効果を早く実感したい方
  • 注射や点滴が苦手な方
S1P受容体調節薬が向いている方
  • 飲み薬で腸の炎症をコントロールしたい方
  • 比較的新しい治療を検討している方
  • 定期的な検査を受けながら治療できる方

よくある質問(FAQ)

副作用はありますか?
どのお薬にも副作用の可能性はありますが、定期的な診察・血液検査で早期に確認できます。多くの方は大きな問題なく治療を続けられています。
感染症にかかりやすくなりますか?
炎症を抑える作用があるため、風邪などに注意が必要になる場合があります。発熱や体調不良があれば、早めにご相談ください。
妊娠・授乳中でも使えますか?
お薬の種類によって異なります。
妊娠を希望される場合や授乳中の場合は、事前に必ずご相談ください。状態に応じて安全性を考慮した治療を選択します。
ワクチンは接種できますか?
インフルエンザや新型コロナなどの不活化ワクチンは接種可能です。
一方で、生ワクチンは接種できない場合がありますので、接種前に必ず医師にご確認ください。

治療薬比較表

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薬の種類 主な薬剤 投与方法 自己注射 投与間隔 特徴
抗TNFα抗体 レミケード 点滴 不可 8週 効果が強い
ヒュミラ 注射 2週 自宅で注射
シンポニー 注射 4週 月1回
抗IL-23抗体 ステラーラ 点滴+注射 不可 8~12週 長く安定
スキリージ 点滴+注射 8週 回数少なめ
抗インテグリン抗体 エンタイビオ 点滴 不可 8週 腸に限定
カログラ 飲み薬 不要 毎日 内服治療
JAK阻害薬 リンヴォック等 飲み薬 不要 毎日 効果が早い
S1P調節薬 ゼポジア 飲み薬 不要 毎日 新しい治療

治療薬にはそれぞれ特徴があります。
症状・生活スタイル・将来の希望を一緒に考えながら、最適な治療を選んでいきましょう。

治療薬の選び方フローチャート(UC・CD)

まずはここから

今の治療で、症状は十分に落ち着いていますか?

はい
現在の治療を継続
いいえ
Q2

注射や点滴に抵抗はありますか?

ある
Q3
ない
Q4

飲み薬での治療を希望しますか?

はい
  • JAK阻害薬
  • S1P受容体調節薬
いいえ
注射・点滴の治療も検討できます
Q4

できるだけ強く、早く炎症を抑えたいですか?

はい
  • 抗TNFα抗体
    (レミケード/ヒュミラ/シンポニー)
いいえ
Q5

副作用をできるだけ抑えたい、安全性を重視したいですか?

はい
  • 抗インテグリン抗体
    (エンタイビオ/カログラ)
いいえ
Q6

注射や点滴の回数は少ない方がよいですか?

はい
  • 抗IL-23抗体
    (ステラーラ/スキリージ など)
いいえ
  • 抗TNFα抗体も選択肢になります

最終的な治療選択について

このフローチャートは「どんな治療が合いそうか」を知るための目安です。

実際の治療は

  • 病気の状態
  • これまでの治療歴
  • 年齢・妊娠希望・生活スタイル

をふまえて、医師と相談しながら決定します。

ワンポイントメッセージ

治療薬は“どれが一番良いか”ではなく、今のあなたに合うかどうか”が大切です。

よく話し合い最適な治療を見つけましょう!

炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎の方へ

クローン病、潰瘍性大腸炎は腸の免疫異常が原因と考えられていますが不明な点も多く、治癒のための治療法が無いのが現状です。そのため現在、治療の目的は「生活の質(Quolity of life: QOL)の向上」とされています。つまり、病状をコントロールして、健康であった時と同じ様に過ごすことが治療の目的なのです。しかしながら、炎症性腸疾患の専門医は大学病院に局在し、予約しているにも拘らず、外来は1~2時間待ちの状態です。診察後点滴の順番を待ち、2時間かけてインフリキシマブ(レミケード®)を投与して貰って、病院を出るのは3時過ぎということも珍しくありません。

当クリニックでは、国内屈指の炎症疾患診療施設である、社会保険中央総合病院炎症性腸疾患センターの高添正和先生に師事し、大阪医科大学付属病院で実際に炎症性腸疾患の診療を行っていた日本消化器病学会専門医が、お待たせすることなく質の高い医療を提供いたします。

当クリニックにおける外来診察の例

例1)レミケード®投与(要予約)
所要時間約2時間30分

  1. 予約日に来院し、診察前に採血を行います。
  2. 5分で血液検査の結果が出ます。
  3. 診察
  4. レミケード®の投与(2時間)
  5. 次回点滴の予約(2ヵ月後)
  6. 処方箋発行後帰宅

※夜診(4時30分投与開始)、土曜日午後(1時30分投与開始)のレミケード®投与も対応致します。(要予約)

※原則8週投与となり、6週以下の方はヒュミラ®の投与をお勧めしています。

例2)イムラン®またはヒュミラ®の処方
所要時間約30分

  1. 来院後診察前に採血を行います。
  2. 5分で血液検査の結果が出ます。
  3. イムラン®、ヒュミラ®の処方箋(1~2ヶ月分)発行後帰宅。

※レミケード®、ヒュミラ®は事前に準備が必要です(来院前にお問い合わせください)。

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